第17回 |
■一般の部 |
大賞 |
毀れゆく母抱きしめむ冬ざるる |
堀和久 |
優秀賞 |
乳含む子の目母の目山笑ふ |
林雅則 |
猫の恋碧玉四つ熱帯びて |
遠藤玲奈 |
■学生の部 |
優秀賞 |
冬銀河目を輝かせ猫は逝く |
横溝麻志穂 |
ケロリン社長賞 |
四肢美しや銀漢に浸かりゐて |
金高晴人 |
応募総数:11,222句 | 他の入賞句を見る >> |
第16回 |
■一般の部 |
大賞 |
難民にモーセはをらず燕去る |
清水滋生 |
優秀賞 |
泣く嬰に泉の如き母乳かな |
田中悦子 |
黄金週間河馬の大口見て終る |
浜田はるみ |
■学生の部 |
優秀賞 |
心臓に無音の間ある夜長かな |
高岡秀旭 |
ケロリン社長賞 |
下がらない熱と憂鬱小鳥来る |
林優希 |
応募総数:9,957句 | 他の入賞句を見る >> |
第15回 |
■一般の部 |
大賞 |
パン生地の酵母目覚むる野分かな |
池内和世 |
優秀賞 |
阿波踊手を高だかと米寿来る |
阿部昌彦 |
鳥帰る今日で最後の起立・礼 |
山田ゆかり |
■学生の部 |
優秀賞 |
ジョギングの次の街灯まで夜寒 |
横森太陽 |
ケロリン社長賞 |
一人づつ名前あること星冴ゆる |
木村杏香 |
応募総数:10,780句 | 他の入賞句を見る >> |
第14回 |
■一般の部 |
大賞 |
子とつかる湯ぶね月夜へ舟出かな |
馬場隆太郎 |
優秀賞 |
爽やかや新聞少年来たり去る |
五嶋吉人 |
生身魂強き握手を返すなり |
岸しのぶ |
■学生の部 |
優秀賞 |
夏めくや二重螺旋の人類史 |
平原陽子 |
ケロリン社長賞 |
初雪やこくんこくんと心臓が |
川上まなみ |
応募総数:8,806句 | 他の入賞句を見る >> |
第13回 |
■一般の部 |
大賞 |
往きは銀帰りは金の花すすき |
酒井和平 |
優秀賞 |
点滴の音なきおとや夜の秋 |
小松原純子 |
さくら咲く吾人間属黄色科 |
十河清 |
■学生の部 |
優秀賞 |
真っ白な呼吸を溜めし肺に冬 |
仲里栄樹 |
ケロリン社長賞 |
ひざ汚し笑う手の中クローバー |
小杉花菜 |
応募総数:7,930句 | 他の入賞句を見る >> |
第12回 |
■一般の部 |
大賞 |
春月や土偶の女みな孕む |
井上 次雄 |
優秀賞 |
正確に動く手術医冬に入る |
竹澤 聡 |
潔き飛行機雲や塁に出る |
鷲津 誠次 |
■学生の部 |
優秀賞 |
蛙鳴く田んぼの夜はオペラです |
横田 楓 |
ケロリン社長賞 |
夕立が匂いを残すアスファルト |
小谷 卓 |
応募総数:8,265句 | 他の入賞句を見る >> |
第11回 |
■一般の部 |
大賞 |
渡りきし白鳥まづは眠りけり |
渋谷史恵 |
優秀賞 |
灯しても消しても独り雁のこゑ |
石坂寿鳳 |
雲の峰敗戦投手顔上げよ |
村越 縁 |
■学生の部 |
ケロリン社長賞 |
人影も路面電車も陽炎える |
小松佑輝 |
応募総数:9,228句 | 他の入賞句を見る >> |
第10回 |
大賞 |
背泳ぎのたぶん宇宙の真中なり |
橋立英樹 |
優秀賞 |
車椅子も杖も来てをり夜学の灯 |
塩見俊一 |
新しき鍵託されし良夜かな |
曽根新五郎 |
春の昼吾子泣けば乳あふれ出づ |
信安淳子 |
ケロリン社長賞 |
本の虫オリオン座から貰ふ靴 |
佐藤麻衣 |
応募総数:11,176句 | 他の入賞句を見る >> |
第9回 |
大賞 |
去年今年銀河の端にわれら生き |
水上孤城 |
優秀賞 |
春の月全身濡れて生れけり |
神崎正道 |
ふらここの少年雲に乗り移れ |
佐藤博一 |
邯鄲や寝入れば夢のまたつづき |
小野鹿角男 |
ケロリン社長賞 |
ストーブの熱越しに見るあの子かな |
上村美翔 |
応募総数:10,405句 | 他の入賞句を見る >> |
第8回 |
大賞 |
コンビニに火蛾のごとしや少年ら |
江田三峰 |
優秀賞 |
春眠や誰も咎めぬ寂しさよ |
寺内定雄 |
月光の一島として父臥せり |
山田れい子 |
秋の灯や母が灯せば母の色 |
村田一広 |
ケロリン社長賞 |
晩学のノート増えゆく鰯雲 |
石田和子 |
応募総数:8,687句 | 他の入賞句を見る >> |
第7回 |
大賞 |
蓮の花魂包むごとく白 |
中村弘 |
優秀賞 |
蓑虫の揺れてほのかな口を持つ |
鈴木和雄 |
秋の灯を胃の腑に灯し医師覗く |
山本鍛 |
泣かされて泣かせて少年麦の秋 |
佐藤博一 |
ケロリン社長賞 |
青嵐薬臭さを吹き飛ばせ |
嶋津三奈 |
応募総数:8,624句 | 他の入賞句を見る >> |
第6回 |
大賞 |
雁渡る海の底より谺かな |
安田茂 |
優秀賞 |
べらぼうに焚火燃やして二十歳 |
原峻一郎 |
墓守の淋しくなれば墓洗ふ |
曽根新五郎 |
一匹が一匹を呼び月の犬 |
中島八州央 |
ケロリン社長賞 |
血を喀きしかの夏の日の洗面器 |
神崎正道 |
応募総数:7,640句 | 他の入賞句を見る >> |
第5回 |
大賞 |
帰省子に更けて山河のなほ青し |
神崎正道 |
優秀賞 |
子が走り子犬が走り春隣 |
松本好勝 |
大嚔山のひとつを揺起す |
石坂寿鳳 |
一歩前に出て夏雲へ征つたきり |
緒方輝 |
ケロリン社長賞 |
雲一つなき五月晴母となる |
山田恵子 |
応募総数:8,048句 | 他の入賞句を見る >> |
第4回 |
大賞 |
夢の中に人置いて来し昼寝覚 |
谷弥住子 |
優秀賞 |
岩何か思ひ出すごと滴れり |
法水究 |
水うましうましと秋の胃袋よ |
堀口富男 |
里神楽神が排尿して戻る |
神崎正道 |
ケロリン社長賞 |
薬袋かさりこそりと秋の風 |
春名青卯 |
応募総数:7,983句 | 他の入賞句を見る >> |
第3回 |
大賞 |
頑張つて頑張りますと冬に入る |
中村宏汀 |
優秀賞 |
空海忌群青分つ海と空 |
神崎正道 |
いつせいに珊瑚産卵望の潮 |
佐々木かずを |
死者の髪折々うごく扇風機 |
浅野英男 |
応募総数:10,511句 | 他の入賞句を見る >> |
第2回 |
大賞 |
大銀河またいで君に逢ひにゆく |
河野けいこ |
優秀賞 |
手を上げて溺れて通る花吹雪 |
北村純一 |
去年今年薬袋の千羽鶴 |
佐々木一郎 |
背泳ぎの空つづくなりゆるやかに |
大嵌はるを |
応募総数:6,102句 | 他の入賞句を見る >> |
第1回 |
大賞 |
月下美人雌蕊雄蕊はしぶき挙げ |
大野智代 |
優秀賞 |
ぐんぐんと乳を飲む子や鰯雲 |
占部耕三 |
真向ひていのち真直初山河 |
若林稔夫 |
除夜の湯を惜しみ命を惜しみけり |
有永克司 |
応募総数:12,472句 | 他の入賞句を見る >> |